かみやんの技術者ブログ

主にプログラムの話です

Alibre Design買ったよ

無料3D CADのAlibre Designを使っていたのだが、アセンブリ機能が制限されていて5パーツまでということで、複数のパーツをくっつけて1つのパーツとして設計していたのだが、やはり不便なので、Standard版を買いました。

本体18万円+保守料3万円+消費税で241,500円。

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しかし、パラメトリック・フィーチャーベースの3D CADがたったの24万円とは安い。
私が昔3D CADを作っていた頃は、パラメトリック・フィーチャーベースCADが出始めたころで150万円とか300万円とかしかなかったからなー。

パラメトリック・フィーチャーベースCADってのは、寸法などのパラメータと押し出しなどのフィーチャーの組み合わせでモデリングするもの。データファイルも基本的には、寸法などのパラメータと拘束条件とフィーチャーが入っていて、ポリゴンデータとかソリッドデータそのものは入っていなくて軽量。逆にファイルを開くとその場でフィーチャーを再生することでソリッドを形成する。

パラメトリック・フィーチャーベースのメリットは、寸法とかあとから変更しても拘束条件やフィーチャーによって自動計算でソリッドを再作成してくれるというもの。

アセンブリ機能も便利だ。パーツ側でねじ穴とかをあけておいて、アセンブリ画面でパーツを呼び出して、ねじ穴とねじ穴を拘束条件で接合。これで、ねじ穴の位置を間違えた設計とかも目視ですぐわかる。ねじ穴はロボット1体で数百あるから、よくねじ穴の位置を間違えることあるよね。私もねじ穴のミスを何度かアセンブリ中に発見しました。

拘束条件の設定の仕方によっては、パーツの固定以外に、回転軸の設定や、平行移動(リニアアクチュエータ)なども可能。あとは、干渉チェック機能があるのでパーツのサイズを間違えていたことを何度か発見した。可動部を稼働させたら干渉した。などというのも発見した。あと、3次元上の距離や、各パーツの比重をいれておけば全体の重さとかもわかる。

私の買ったのはStandardだが、Professional版を買えばよかったかな。Professional版は、板金機能があって板金を曲げたり展開したりできる。曲げた状態でアセンブリして、アルミ板を切削するときは、展開する、みたいな使い方ができる。もちろん曲げ代(まげしろ)も考慮できる。ただし、Pro版は、+84,000円(合計32万円ぐらい)。

3Dで設計して、最後は2D図面に落とすのだが、これももちろん自動。パーツと向きを選んで2D図面に貼るだけ。あとは必要なら寸法をいれる。

2D CADより遥かに便利。3D CADは、設計変更が楽、穴あけ・干渉チェック、3次元距離計測、2D図面展開も楽、というわけで3D CADバンザイ!