ibisPaintがCregleのiPenに対応〜
本日、ibisPaint ver.2.2.0がリリースされました〜。 ver.2.2.0の目玉はCregle(クレグル)のiPen対応です。Cregle iPenはKick Starterというクラウドファンドサイト(ネットで投資家を集めるサイト)で、注目されたiPad用のデジタルスタイラスです。
Cregle iPenの特徴は、
- ペン先が細い
- さらさら描ける(すべりがいい)
- ペンをタッチパネルに触れさせる前にポインタが表示される
- パームレスト機能(ペンで描いているときに、手首をタッチパネルに置いてもOK)
などがあります。詳しくは、こちらのレビューをみてください。商標の問題があるためレビューページは削除しました。
で、このiPenのニュースが来てすぐにメーカーのCregleに連絡をして電光石火で開発対応を進めてきました。最初、開発中のサンプルiPenが来て、キャリブレーション用のプログラムをプログラマに書いてもらったものの、どうにもキャリブレーションがうまく行かない。数学が得意な社員数名と僕も含めて議論したが、どうかんがえてもうまく行くはずがない挙動。Cregleに問い合わせると、キャリブレーションは1点でもいいはずだ。という。Ghost Writerは1点キャリブレーションだという。確かにCregleのホームページの動画に映っているGhost Writerも1点だ。しかし、どう考えても同定しないといけないパラメータは6個。キャリブレーションポイントは3点以上はいるはず。プログラムコードも間違っていない。
結局のところ、サンプルのiPenが故障していた。
で、この壊れたサンプルiPenを送り返し、次のサンプルを送ってもらえることになった。が、しかし、待てど暮らせど次のサンプルiPenが来ない。iPen出荷予定日がどんどん近づく。何度か催促したところ、
運送会社が間違えたらしくアメリカ空軍に届いていたらしい。
なんてこったい。こっちは焦りまくりだったんだぞ。そして新しいサンプルiPenで動かしたら一発で綺麗に動いた。そしてCregleからAppleの許可が下りたからibisPaint申請してもOKと連絡がきて、電光石火でAppleへ申請。
1週間の審査期間を経て、Appleより見事にリジェクト。。
どうも何かCregleとAppleで問題が起きたようでiPenの発売延期のお知らせ。結局のところ、のちにその問題も解決したようでiPenの承認がAppleから下りたとか。当初2月上旬ぐらいにiPen発売ときいていたけど、3月中旬にリリースされた。そして、ibisPaintもiPen対応版はすぐにリリースされました。
USのベンチャー企業とのやり取りを日々してきて、いろいろよい経験ができました。ちょっと面白いなと思ったのがメールのやり取りなんだけど、こちらは毎回丁寧な文章で送っているのに、先方は最初に名前も名乗らず1行だけのチャットのような返信。ベンチャーらしいですね。
ということで、いち早くiPenに対応したibisPaint(無料版のibisPaint XもiPen対応しています)。使ってみてください。
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