かみやんの技術者ブログ

主にプログラムの話です

iモードブラウザ2.0きた!

http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/browser/browser2/

docomo 2009夏モデル1部からiモードブラウザ2.0きましたね〜。
すばらしい!!

  1. CSS+JavaScript対応(Ajax対応)
  2. 十字キーの左右は、戻る進むではなく、カーソルの移動(フォーカスの移動)に変更
  3. Flash十字キー左右も使えるようになる
  4. インライン動画再生
  5. クッキー、リファラー対応
  6. FRAME、IFRAME対応
  7. 疑似ポインタ
  8. スクリーンキャプチャ
  9. 本文コピー

ほぼフルブラウザをそのまま横スクロールを止めた感じですね。中身はフルブラウザそのものでしょう。ただ、iモードブラウザとフルブラウザの料金体系が違うために、iPhoneのように、HEADタグの中に、ある記述をすると横スクロールなし、ありを切り替える。みたいな仕様ではないようです。
まず、CSSがつくことで劇的に表現力が上がります。仕様を見ると思ったより真面目に対応しています。JavaScriptAjaxでUIが劇的に良くなります。もう完全にパケホーダイ必須ですね。
最初に思いつくのは、GmailAjax対応版がでたら快適だろうな〜とうところ。あとグループウエアECサイトECサイトなんかは、Flash LiteでUIを改善したサービスがありますが、将来はFlashよりもCSS+JavaScriptの方が自然でしょう。iPhoneのツールアプリのようなUIのiモードサイトも出てくるでしょう。
Flash Liteの代わりに、JavaScriptゲームというのもでてくるとは思いますが、これはPCでも流行っていないのであまり意味ないでしょうね。
2.の十字キーの変更は、多くの人は最初戸惑いますね。SoftBank端末なんかでは昔から左右もカーソル移動ですね。2.によって、横にリンクが大量にあってもスクロールが速いというメリットがあります。
3.のFlashでの十字キーは、Flash Liteゲームにとっては朗報。十字キーがとれないせいで、4628とかのテンキーで操作しないといけないゲームが多く、遊びにくかったです。もちろんツール系Flashでも快適ですね。
4.の動画のインライン再生は、動画系のサイトのお試し閲覧とか、ゲームのプロモーションとかにはよいですね。まさにパケホーダイ必須。
5.のクッキー、リファラー対応で、ログイン認証が、一部でセキュリティに問題ありと指摘されている端末番号による「かんたんログイン」ではなくPCと同様のクッキーによる認証の保持ができますね。あと、うちのサービス(ibisBrowseribisMail-G)ではJavaServletのAPサーバ群でクラスタリングをしていますが、jsessionidとかがクッキー非対応のiモードブラウザのときは、URLにセッションキーを埋め込むということをして、ステッキーセッション(同じ端末からのリクエストを同じAPサーバへ振り分ける)を実現していますが、クッキー対応ならJavaServletの基本機能であるので、コーディングの際になんら意識せずに実装できます。リファラーは主にSEO対策などのサイト解析に使えますね。ITMediaのように画像だけ別のサイトから参照するというのをブロックしたりして、サーバ負荷をさげることにも使えます。
6.のFRAME,IFRAME対応ですが、FRAMEは正直なくても良い気がします。IFRAMEはドメイン越えの広告とかに使うにはお手軽ですね。
7.の疑似ポインタは、本文コピーやAjaxGoogle Mapsみたいなもののドラッグに使うのでしょうか。もちろんNECのニューロポインタやSHARPのタッチクルーザーなどでも表示されるでしょう。
8.のスクリーンショットは、ニュースやブログ、商品説明等で、サイト紹介するときには便利ですね。あと、画像をばしばし保存して集めるのが趣味の人とか。
9.の本文コピーは、掲示板やブログで引用したりというところでしょうか。

iモードブラウザ2.0新機能一覧

http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/browser/browser2/new_function/index.html#p14

このページ気になったところ。

  1. VGAモード、QVGAモード。
  2. PNG対応
  3. Cookie対応

現在のiモードブラウザではVGA端末で画像を見た場合に倍に拡大されて表示されているため画質が悪いんですが、VGAモードにすることで画質が改善できます。
2.のPNGですが、iモードも対応したということで、他のキャリアと統一するならPNGとうことになりますね。
3.のCookie対応は、1ドメインあたり20件まで。PCのYahoo!とかは20個以上使っている気がします。使い過ぎには要注意です。

iモードブラウザ2.0で拡張された要素・属性・値の一覧

http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/browser/browser2/extention/index.html
このページは短めの説明ですね。
iモードシミュレータ2.0で試験したのですが、下記のようにiモード用のサイトのURLにPCからアクセスされた場合にMETA REFLESHでPCページへ誘導するというテクニックがよく使われますが

<META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL=http://www.yahoo.co.jp/">

iモードブラウザ2.0では、META REFRESHも認識して動作してしまうので、PCページへ飛ばされてしまいます(うちのサイトでもありました)。これは、今すぐ修正しなければなりません。みなさん要注意です。もちろんPHPなりJSPなりのシステムの場合は、UserAgentなり接続元IPなどでキャリア判定などをしていてMETA ReFRESHを使っていない場合が多いと思いますが、単純なスタティックなHTMLのケータイサイトで、PCからアクセスされたときの転送をお手軽に実装するためにMETA REFRESHを使っている場合は要注意です。

iモードブラウザ2.0対応i-CSS2について

http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/browser/browser2/i_css2/index.html
このページのPDFに詳細があります。
セレクタは、親子セレクタとか兄弟セレクタとか属性マッチセレクタとかは非対応のようです。ま、PCページでもそうそう必要ではないのでよいでしょう。
表現力を増す部分では、background-image関係が真面目に実装されていること、positionも真面目に実装されていること、overflow hiddenがあること、floatがあること、あたりがステキですね。特にbackground-image系はすばらしい。iモードブラウザ1.0では、テーブルセルの背景色がつけれて、colspan rowspanまであったが背景画像がなかった。背景画像系の強化とpositionの絶対位置、相対位置、固定があれば自由自在に絵が配置できますね。

JavaScript

JavaScriptについてはじっくり調べないといけないが、日を改めて。

さいごに

Android SDKが出たときも、猛ダッシュAPIを猛烈チェックして、おもしれ〜〜〜。と叫び。iPhone SDKがでたときも、ぐを〜、あれもできちゃう、これもできちゃう!と叫び。docomo Starプロファイルをみたときもフムフムとうなずき。毎回こういう技術情報がでるとわくわくしますね。
今回のiモード2.0の最大の問題は、普及率。「普通の人iモード2.0だよね」と言えるようになるには最低3〜4年ぐらいはかかる。