かみやんの技術者ブログ

主にプログラムの話です

ibisMail ver.2.8.0の新機能

昨日(2011/3/26)にibisMail ver.2.8.0をAppleへ申請しました。
新機能1:IMAP受信の高速化
 
IMAPの受信が遅いのがずっと気になっていました。ヘビーユーザにもがっつり使ってもらいたいという思いで開発開始したのに、IMAPで毎日何百通と受信する人には遅すぎていました。Apple製メールと同様にヘッダのみを受信するオプションを追加して高速化しました。僕の手元の試験で、3分15秒かかった受信処理が40秒弱になりました。5倍高速化!!です。
設定方法
「設定画面>IMAPのアカウント」に「受信方法」という欄が追加され、そこで変更できます。ver.2.8.0より前と同等の受信方法(1つずつ全部の情報を受信する方法)は、「ヘッダと本文を受信する」です。Apple製メールと同様の受信方法が「ヘッダのみ受信後、本文を自動で受信」になります。バージョンアップすると自動的にこちらに設定されます。旧来の遅い方がよい方は、設定で「ヘッダと本文を受信する」を選択ください。
パケットセーブ
さらにApple製メールにもない機能として、「ヘッダのみ受信」があります。こちらは、海外出張等で、パケット代がかかるときに、「本文を受信するとパケ代かかってしょうがねぇ〜」というときに使えます。メッセージ本文画面を開くと自動で本文を受信しますが、メッセージ本文画面を開かなければ、ヘッダのみの受信となりパケ代を抑えられます。
フォルダ同期
また、Gmail等でフォルダを数百と作っている方は、ver.2.7.1までのibisMailでは、フォルダ同期処理が走った後に受信箱の受信となり、フォルダ同期の時間を待つのが無駄でした。僕もGmailで200弱のフォルダ(GmailのWeb側の設定でフィルタを設定している)がありフォルダ同期に時間がかかっていました。「フォルダ同期>受信処理」という順序をver.2.8.0では、「受信処理>フォルダ同期」の順に変更しました(Apple製メールもそうなっています)。なお、アプリを新規インストール直l後またはバージョンアップ直後の最初の1回のみは、「フォルダ同期>受信処理」の順となります。2回目以降の受信で有効になります。

新機能2:未読・既読の表示
 
今までは、既読は既定で行全体がグレーになっていましたが、このグレーが暗いイメージなので、僕の中では気にいっていませんでした。ver.2.8.0では、行の右上にオレンジの三角を表示することで未読を表すオプションが増えました。「設定画面>未読・既読の表示」で選択できます。なおバージョンアップした場合は、今まで通りのグレーになりますので、変更したい場合は設定画面からお願いします。なおアプリの新規インストールのときの既定は、三角マークです。ツイッタークライアントでも未読を三角マークで表すものがあり、ちょっと近代的でよいなと。

新機能3:ドメイン指定でゴミ箱へ振分

「この差出人をゴミ箱へ振分」コマンドがありましたが、スパムメールでは、xxxx@yyyy.example.comのようにxxxxの部分とか、yyyyの部分にランダムな文字列をつけてくるためこのコマンドがいまいち使えませんでした。そこで「この差出人をゴミ箱へ振分」ボタンを押したときに、アクションシートで候補を出すようにしました。これでガンガン、ドメイン指定拒否(実際には拒否でなくゴミ箱だけど)ができます。僕も毎日1件ぐらいは拒否に追加しています。

バグ修正
その他、iPod再生中に音量が下がる問題は修正されました。iOSが4.1だったかOSがバージョンアップした瞬間にバグが発生し、僕の中ではOSのバグだと思っていますが、ずっと回避方法が分からなかったのですが、なんとか施行錯誤の研究の上、回避方法が見つかりました。よかったです。(OSのバグの回避はアプリ開発者はよくやる作業です)

まだまだ山ほど改良したいこと追加したい新機能はある。僕も、開発チームもサポートチームも情熱傾けています。これからも応援よろしく〜。

#2011/3/26: ibisMail ver.2.8.0をAppleへ申請しました。
通常1週間ほどでAppleから認可が下りると思います。
#2011/4/5 Appleから承認が下りリリースされました。
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URL:ibisMailのダウンロード、レビューはこちら
Twitter: @kamiyan